書籍紹介:図解でわかる再生可能エネルギー×電力システム ~脱炭素を実現するクリーンな電力需給技術(一般財団法人 エネルギー総合工学研究所)

今回も「書籍紹介」です。アマゾンの紹介内容を下記に示します。

「持続可能な再生可能エネルギー技術、再エネ電力の電力システム構築の実践方法がよくわかる!
日本では、2050年までにCO2排出量実質ゼロ(カーボンニュートラル)を実現するため、第6次エネルギー基本計画やグリーン成長戦略など、国をあげたプロジェクトが動きはじめています。これまでのエネルギー、産業の構造を抜本的に転換することが求められています。
その中でもクリーンエネルギーとして特に重要とされている太陽光や風力発電などの再生可能エネルギー(再エネ)の割合を増やすため、エネルギー関連事業者は急ピッチで導入を進めています。また、国策であることと政府から後押しもあり、ビジネス価値も高まっています。
再エネでつくった電力を有効的に使うには、電力供給網の確保、蓄電池技術などインフラ整備も欠かせません。どのように既存の電力供給網に組み込んでいくかが課題とされています。国内外の事情に精通した著者陣が、日本や海外の現状とこれからを見据えた再エネ技術の開発、再エネ電力をどのように電力システムに組み込んでいくのかを、最新研究をもとに詳しく語ります。」

 確かに、取り上げている情報は、幅広いのですが、資料の切り貼り感が強く。もう一歩掘り下げて編集に工夫を加えて、構成を分かりやすくしていただくと助かります。

何せ「だれもが理解すべき必須の情報です。

特に第5章~第7章は、「幅広い合意の下で進める必要があります」
※キーワードは、再生可能主役である太陽光発電/風力発電は「変動性」を持つという事です。

第1章 再生可能エネルギーの導入・拡大の意義
第2章 再生可能エネルギー導入・拡大の現状
第3章 再生可能エネルギー技術のそれぞれの状況
第4章 変革が進む電力システム
第5章 再生可能エネルギーはなぜ簡単に増やせないのか
第6章 再生可能エネルギーと蓄エネルギーのシステム構築
第7章 エネルギーの地産地消


ポイントは、「Column5 電気の安定供給は誰が担うのか?」に記載されている下記の記述である。

電力自由化以前は、供給義務が課せられた旧一般電気事業者10社が、一義的に安定供給をになっていた。4章で述べた電力システムの改革により、現在、700を超える小売電気事業者、1000を超える発電事業者が存在する。では、現在、誰が安定供給を担うのだろうか。答えから言うと、一義的な安定供給の主体は存在しない。」

の一言である。

それこそ「金融自由化」で「市場が解決する」と同じ発想が…。

間違いを繰り返さないという意味でこれこそ「コモン」として管理すべきの領域では…

ちなみに下記のような内容も本も出ています。※偏向がかかっている内容ですが

第3章「非科学的で不合理だった『脱原発』と『再エネ』」は、「学んでおいても」…

 

以上です。