今回、「江戸時代の城下町」を勉強する為に、購入しました。
第一章 近世城下町の画期性
1 沖積平野への進出
2 戦国バブル崩壊からの復興
3 徹底的な再利用
4 城郭と武家屋敷は「官舎」
第四章 藩の設計者たち
1 移築・再利用による人工都市
2 都市のゾーニング
3 近世城下町の誕生
4 多士済々な大名家中
5 地方巧者と郷士の群像
6 成熟する農村社会
【私の思い】
「戦国時代以来の長期に及ぶ戦乱で荒廃した国土を復興するために、その開発拠点として城下町が構想され、城下町の建築による村落社会の再生は、それこそ大名以下にとって、失敗の許さなない難題だったのである。このような国家再建プロジェクトが江戸時代初期の慶長年間から寛永年間(1596年から1644年の約50年)にかけて全国規模で一気に進んだことこそ、現代の私たちが注目すべき歴史的事実なのだ」とする筆者の記述は、まさに「少子高齢化と成長の限界」に遭遇している今こそ「学ぶべき歴史であること」思われる。
関税戦争による景気後退で”スタグフレーション”がちらつく昨今では、中国政府ではないが「内需拡大」が選択肢となります。間違っても「軍備拡張」による「内需拡大」の愚策を避けるためにも「明確な国家目的(プロジェクト)の提示」が必要ではないかと思う今日この頃です。