書籍紹介:ドーナツ経済(ケイト・ラワース)

経済学の本を読みました。21世紀を生きる為の必須本です。

完全に同意です。

 

【私の思い】

21世紀の経済学者にふさわしい「七つの思考法」

①目標を変える ―GDPからドーナツへ
②全体を見る ―自己完結した市場から組み込み型経済へ
人間性を育む ―合理的経済人から社会的適用人へ
④システムに精通する ―機械的均衡からダイナミックな複雑性へ
⑤分配を設計する ―「また成長率は上向く」から設計による分配へ
⑥環境再生を創造する ―「成長でまたきれいになる」から設計による環境再生へ
⑦成長にこだわらない ―成長依存から成長にこだわらない社会へ

は、「完全同意」です。

特に第2章で展開される「全体を見る」での演劇
新しい物語「経済学-21世紀の物語」(バランスの取れた繁栄を築く人類)

<配役>
地球 生命を支える:従ってその許容限界に配慮しよう
・社会 土台である:従ってそのつながりを育もう
経済 多様である:従ってそのシステムのすべてを支えよう
・家計 中核である:従ってその貢献を重んじよう
市場 強力である:従ってじょうずに組み込もう
コモンズ 創造性の源である:従ってその可能性を引き出そう
・国家 不可欠である:従って責任を明確にしよう
金融 利用するものである:従って社会の役に立てよう
・企業 革新性に富む:従って目的を持たせよう
・貿易 諸刃の剣である:従って公平にしよう
・勢力 どこにでも生じる:従って濫用を防ごう

は、わかりやすい物語です。

PS:何度か本ブログで登場して頂いた「中野剛志氏」が主流派経済学を目の敵にする根拠も理解できます。