お薦めです。最近の書籍の中で「一番腹落ちする本」です。
第1章 新自由主義とはなんだったのか?
第3章 「失われた30年」の本質
第4章 中国は投資対象ではなくなった
第5章 強い日本の復活
の内容は、明快で判りやすいです。(※経済理論をひねくり回すより現場感覚での視点が「腹落ちする」知見を提供してくれます。まさにリアリズムから「新自由主義への信認崩壊の姿」を描き出しています。)
例えば、「雇用」を切り捨てられなかった日本、デフレを自ら選んだ日本人、ワシントンから中国が消えた、仕事がなくなった中国投資担当者
などのキーワードは、リアル感覚からの洞察だと思います。
【私の思い】
まさに30年ぶりのルール変更に「これまでとは異なる環境になるので、それを明確に認識しつつ、自分に合った、自分が満足のいく選択をする準備」(※第5章の最後のフレーズ)に精進致します。
第6章 新しい世界にどう備えるか
日本は相対的勝者になる/EUはこの先、かなり苦しい局面が続く/結局アメリカは強い/中国とロシア/インドに与えられた「特別な地位」/チャンスを活かすか、傍観するか/日本のなすべきこと/市場メカニズムは敵ではなく、味方になる/個人としてなすべきこと
は圧巻です。「塞翁が馬」「自分の頭で考えられる幸福感」です。