書籍紹介:シンボルエコノミー (水野 和夫)

 フロンティアを求めて新たに構築した「金融市場」と言う「鬼胎」。そのシンボルエコノミーがリアルエコノミー吞み込んだ世界に何がおとずれるのか?

 

 

【私の思い】

「成長」の為に構築した「金融商品」を扱う「金融市場」が「貨幣」と言う枠を逸脱して本来の「経済」を破壊する事を記載しています。まさにポラニーの言う「悪魔の碾き臼」の本領発揮です。

 

以下本文抜粋

 本書では、シンボルエコノミーがリアルエコノミーを凌駕し、中世化する21世紀世界を読み解いていく。古びた理論にしがみつく日本政府や日銀、経営者を批判し、経済成長率の〝まやかし〟を明らかにする。世界に先駆けて「定常状態」に移行する日本経済はどこに向かうのか、われわれはいかなる選択をすべきか。その答えがここに!

(以下、目次)
第1章 幻想のインフレ時代
第2章 経済成長という病
第3章 リアルエコノミー vs.シンボルエコノミー
第4章 中心の喪失
第5章 作られたバブルと、ビリオネアの増殖