「エネルギーをめぐる旅――文明の歴史と私たちの未来」
資本主義、食料、気候変動…
「エネルギー」がわかるとこれからの世界が見えてくる!
エネルギーと人類の歴史をたどり未来への道筋を描き出す。
【私の思い】
まさに、資本主義の成長、食料問題、気候変動(温暖化問題)もエネルギーと言う大きなテーマで捉える必要があります。
特に、人類とエネルギーの関係、エネルギーの特性である「エネルギーの第二法則」、「散逸構造」の話は、重要です。
※以下 目次
[第1部 量を追求する旅――エネルギーの視点から見た人類史]
第1章 火のエネルギー
第2章 農耕のエネルギー
第3章 森林のエネルギー
第4章 産業革命とエネルギー
第5章 電気の利用
第6章 肥料とエネルギー
第7章 食料生産の工業化とエネルギー
[第2部 知を追究する旅――科学が解き明かしたエネルギーの姿]
第1章 エネルギーとは何者か
第2章 エネルギーの特性
第3章 エネルギーの流れが創り出すもの
第4章 理想のエネルギー源は何か
[第3部 心を探究する旅――ヒトの心とエネルギー]
第1章 火の精神性
第2章 エネルギーと経済
第3章 エネルギーと社会
[第4部 旅の目的地――エネルゲイアの復活]
第1章 取り組むべき問題
第2章 目指すべき未来
※本文抜粋【新型コロナウイルスの感染爆発が人類にもたらした気づき】
世界経済がほぼ停止状態に陥った2020年4月上旬には、1日の推定二酸化炭素排出量が前年の1日平均との対比で17%減少したとみられています。これはかつてない規模での減少であり、1日の排出量としては2006年当時の水準にまで減少した計算になります。しかしながら、パリ協定が目指す2℃目標を実現するためには、2050年時点の二酸化炭素排出量を2006年当時の年間300億トン規模から、さらにその三分の一となる年間100億トン程度にまで抑えなければならないとされています。
→つまり、並大抵の努力では二酸化炭素排出目標の実現がおぼつかないことが、今回の感染爆発によって改めて認識されたわけである。
第3章 私たちにできること